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経産婦さんの出産準備

分娩女性のこころとからだ妊娠

初めての妊娠・出産の時は右も左も分からなくて、あれこれ調べまくったなぁ、なんて方は多いかと思います。2人目、3人目…となると、前の時の経験から必要な準備も何となくイメージしやすいですね。経験値とおさがりは強い味方です!

しかし、今回はそんな物の準備とはまたちょっと違う視点からのお話です。

おにいちゃん・おねえちゃんのこころの準備

経産婦さんの妊娠で大事なポイントの一つが、上のお子さんのこころのケアです。

「まだ小さいから分からないし、大丈夫」
「しっかりしてるから大丈夫」
「もう大きいし、私がいなくても大丈夫」

その「大丈夫」は、本当に大丈夫でしょうか?大人にとっても、赤ちゃんを一人お迎えするということはいろいろな環境や状況も大きく変化するイベントです。それは、お子さんにとっても同様です。

子どもたちは、お母さんの体調や気持ちの変化にとても敏感です。その感じ取ったことをどう表現するのかはその子の個性。おっぱいから離れていく子、執着する子。甘えが強くなる子、試すような行動が増える子。など、反応は様々です。

お母さんがいざ分娩!となれば上の子とは数日~1週間程度は離れて過ごすことになりますよね。(自宅分娩や上の子の付き添い入院ができる施設はまたちょっと別ですが)。ある日突然、お母さんがいなくなって何日も会えないなんてことになったらそれこそ大パニックです。

お母さんのことが大好きなお子さんだからこそ、心の準備をする時間を与えてあげてください。

大きくなっていくお腹を一緒にかわいがり、もうすぐ会えるきょうだいに愛情をもって接してあげられるようになるために。赤ちゃんをお迎えするためにお母さんとはしばらく離れる時間があること、お母さんが赤ちゃんを連れて帰ってくること、赤ちゃんと一緒に過ごす生活が始まること、お母さんは自分のことも赤ちゃんのことも大事であること、ゆっくり、時間をかけてお話ししていってあげてくださいね。言葉がまだ話せないような子でも、言っていることはよく聞いていますし、思いのほかよく理解もしています。

おにいちゃん・おねえちゃんの心に向き合ってあげてください。

いざ!まさか!?の入院時の準備

妊娠は病気ではないとも言いますが、逆にいつ誰がどんな時期にどんなトラブルにみまわれるかも分からないものです。

妊娠初期には流産のリスクもあれば、つわりで動けなくなったり、安定期を迎えたとしても切迫早産、妊娠糖尿病、血圧の上昇等々、突然の安静指示や入院管理が必要になることもあります。ご自身の健康に自信があっても、最後まで何があるかわからないのが妊娠・出産です。

  1. 入院バッグはまとめてありますか
  2. バッグの場所をご家族は把握していますか
  3. 上のお子さんのお世話のマンパワーと環境は確保できていますか

少なくとも、この3つは早めに整えておいてください。

入院バッグをまとめる

これはもう、入院するのに向けての最低限の準備ですね。30週くらいから必要なものの確認やリストアップを始めて、遅くとも35週までには揃えておきたいところです。

「前回のお産は予定日過ぎたし、まだまだでしょ」

なんていう油断は禁物です。出産予定日というものはあくまでも目安です。37週0日からは正産期と言って、いつ生まれてもいい時期です。陣痛や破水が起きてから慌てて準備する、なんてことのないように余裕をもって準備しておきましょうね。早めに準備しておいて困ることはありません。

入院バッグの置き場所を家族と共有する

お産の始まりが家で起こるとは限りません。場合によっては外出先から病院に直行、なんてこともあるかもしれません。そんな時のために、ご家族にも入院バッグの置き場所を知っておいてもらい、アレ持ってきて!で伝わるようにしておきましょう。

家の中のどこに何があるかを知ってもらっておくことは大事です。入院中に足りなくなった物を持ってきてもらう時はもちろんのこと、ご家族が自分で自分のことをできるようになっておいてもらうためにも。出産や産後の療養・育児に専念できる環境をつくっておきましょう。

入院時の上のお子さんの対応

初めてのお産との大きな違いが、ここにあります。

いざ陣痛が始まった、破水した、その他にも急な入院が決まった、そんな時に上のお子さんを誰に頼むかは決まっていますか?

「入院の時、上の子を連れて行ってもいいですか?」
と、もう臨月になろうかという時期のお母さんに聞かれて困ってしまったことがあります。

施設によっても対応は異なりますが、他の大人の付き添いなくお子さんを分娩時に連れていくことは難しいと思われます。(託児サービスのある分娩施設も探せばあるかもしれませんが…)。分娩申し込みの際に、そのあたりは施設にきちんと確認しておいてください。

そして、ご家族で十分話し合っておいてもらいたいことが、以下のことです。

  • 保育園や幼稚園などに行っている間に入院になった場合はお迎えに誰が行くのか。
  • お子さんと一緒にいる時に入院になりそうな場合はその子のお世話をだれがするのか。
  • お母さんが入院中の上の子のお世話(送り迎えや食事など)は誰がするのか。

このコロナ禍で、里帰りをせずに自分たちだけでやる、という選択しているご家族も増えているような気がします。その場合、いざという時のサポートが手薄になってしまう恐れがあります。

お父さんのお仕事が忙しいと、保育園のお迎え後からお父さんの帰宅までお子さんと2人きりで過ごす時間も長くなりがちです。そんな時間にも、お産が始まる可能性はもちろんあります。経産婦さんの場合、前回のお産よりも分娩にかかる時間は短くなることが多いです。

ご実家のサポートは得られますか?
ご近所やご友人に頼れる人はいますか?

それらが難しければ、ファミリーサポートの登録なども検討してみてもいいかもしれません。例えば川崎市では以下のようなサポート制度があります。

お母さんご自身だけでなく、ご家族みんなが当事者となれるようにしっかり話し合いをしておいてくださいね。みんなが笑顔で赤ちゃんを迎えられますように。

入院中のご家族のお食事や、退院後のお食事の備えに、良ければ以下↓の記事もご参照ください。

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